1967年4月から連載した「さえる部屋」。この頃やっと若い人達のファッションや外食産業が街に登場してきたものの、衣・食・住の中でも「住」に創造性が乏しかった。新しく発行される週刊誌「カラーコミック/河出書房」の企画に新しく登場した若い人達へのインテリアデザインの頁は画期的でもあった。実在の室内写真でなく、デザインしたインテリアをカラースケッチで毎週提供する準備に、6週間分を最初の原稿とし入稿。ところが
会社の内部事情(一時倒産)で2回の発行で中断。デザインの展開を楽しみに企画製作したのに残念[1967年企画]
      

左上=若い人の部屋にかまえる「オールインワン家具」のデザイン。まだ家電製品にカセットラジオの登場も無く、個人向けの冷蔵庫がやっと出始めた頃。冷蔵庫・オーデオ・収納ポケットとボックス・照明・電話・灰皿に収納かねたオットマンと個人用家具のデザイン提案。
右上=車社会の状況も家財から道具的な扱いになった車。海外のモーターレース等の情報で車の環境が変わりつつあったが、車は相変わらずに高価だった。車マニア達にやっとパーツ類が専門店で入手可能となる。車パーツの廃材利用のインテリアデザインの提案。